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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    喧騒が落ち着くと、・・・。

    森の風船(部分) 松田光司作「 森の風船 」 (部分)

    今日は久しぶりに仕事で遠出をした。


    首都高、東北道と車を走らせたが、極端に渋滞する箇所もなく、いつも通りの道のりに感じた。

    東北道の岩槻インターを下り、あたりの景色を見ながら目的地へ向かった。

    沿道のガソリンスタンドも平常どおり営業していて、全く混む様子もない。
    飲食店は明かりを少し落としているようだが、普通に営業はしている。

    コンビニに立ち寄ったのだが、普通にペットボトルの水もいっぱい置いてあり、震災前と同じように棚は商品で埋め尽くされていた。


    震災直後のあの喧騒は何だったのだろうと思ってしまう。

    冷静さを失わなければ、震災から少し経てば、被災していない地域がすぐに以前の通り、こうなる事くらいは誰もが予測出来た事なのだろうと思う。

    しかし、誰もがあせり、朝からスーパーに列を作り、ガソリンスタンドにも列を作り、あちこちで渋滞を引き起こしてしまった。


    関係ない人がこれを見れば、『何をやってんだ』と思うだろう。

    またその当事者であってもこういった行動を一切とらなかった人は『何をやってんだ』と思うだろう。


    しかし私はどうしてもこういう行動を取る人たちを批判する気になれない。

    何故なら人間というものがそういう存在だからである。

    スーパーに並び、スタンドに並んだ人もみんな、震災を他人事と思わず、自分の事のように考えた人たちばかりなのである。・・・そうでなければ並ばない。

    だが本来、人の痛みを自分の痛みとして考える事が出来る人たちだからこそ、こうして熱に浮かされたような状態から冷めれば、スーパーやスタンドに並ぶこともしなくなるのである。

    もし、本当に自分の事しか考えていない人たちばかりならば、きっと今もスーパーやスタンドに並んでいる事であろう。


    しかし、この不安に煽られた喧騒の熱量が下がるのは結構な事だが、被災地復興支援の熱量はこれからますます上げていかなければ、・・・と、あらためて思うものである。



    ・・・と、そんな事を考えているうちに目的地、遠藤アートブロンズに到着した。
    いつも通りにたんたんと仕事をこなしていく遠藤さんに、何とも言えない頼もしさを感じた。
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    1. 2011/03/30(水) 20:11:52|
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