FC2ブログ

    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    言葉の重み。

    リン  松田光司作
    「 リン 」

    今回の地震を通じ、言葉というものの重要さと、難しさにあらためて気付かされたように思う。


    私は表現者であるのだが、文字を通しての表現者ではなく、彫刻という造形を通しての表現者である。

    そんな私が彫刻家として表現者の気持ちを少しでも伝えようと約1年ほど前から書き出したこのブログ。

    しかし、正直この東日本大震災のような、信じられない出来事に対し、適切な言葉で表現する感性は持ち合わせていなかった。

    言葉で何を発して良いものやら全く分からず、3月13日は黙祷を捧げる意味もあり、書く事をやめた。

    多分、その次の日、妻の母と姉の無事が確認されていなければ、しばらく何も書かなかったかもしれない。

    3月14日に書いたとおり、『何を言っても、どんな言葉を発しても空虚で空しくウソっぽく聞こえてしまう。』ように感じたのだ。

    せめて、心が安らぐような作品の写真だけでも掲載しようかとも思ったのだが、文章は私の中から自然に出てきた。

    それは思想でも考えでもなく、「事実を伝える文章」であったのだ。

    これをきっかけとして私の中で、何かが変わり、出来る範囲で小さな事でも構わないから何かを伝えなければと強く思いだしたのである。


    この重たい現実を伝えようとする時、どうしても言葉も重くなってしまう。

    しかし、こんな時だからこそ積極的に、苦しみを分かち合い、少しでも気持ちを軽くする言葉を発し続ける事が重要なのではないかと思ったのである。


    言葉を発する難しさと重要性を肝に命じつつ、これからもこのブログで何かを伝えていく事が出来ればと思っている。
    スポンサーサイト



    1. 2011/03/29(火) 19:22:00|
    2. 思想
    3. | トラックバック:0
    4. | コメント:0
    <<喧騒が落ち着くと、・・・。 | ホーム | グループ展に参加。>>

    コメント

    コメントの投稿


    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    トラックバック URL
    http://mitsuji415.blog28.fc2.com/tb.php/343-b17a42cd
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)