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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    エネルギーを蓄える。

    春眠(部分) 松田光司作「 春眠 」 (部分)

    周りから伝わってくる声を聞くにつれ、「この状況における芸術の存在とは?」とあらためて考えてしまう。


    あるギャラリーの人から話を聞くと、個展会期中にもかかわらず、お客さんは1日に一人か二人。(通常1日に20~40人は来るギャラリー。)
    当然、作品の売り上げも良くはない。


    ある造形アーチストは「誰もが出来る節電や募金はやっているが、それ以外、ただ作品を制作しているだけでいいのか?」と自問自答を繰り返し、数多くの造形仲間と「何か我々の出来ることはないか?」と意見を交換しあっているが、まだ先は見えていない。


    ある音楽家によると、東北方面のオーケストラも長期にわたる演奏会の中止が決まり、またそれ以外の楽団でも演奏会を見合わせている所が多いらしいとの事。
    その場で、生で表現を伝える事の出来る分野の人達でさえ、演奏する場が減っているという現実。



    被災者の事を考えての自粛、お客さんの安全、身の安全、節電、芸術にふれる気分ではない、バッシングされる事を避けたい、もろもろの不安、計画停電、ガソリン不足、交通機関の乱れ、・・・等々、今、芸術が必要とされない理由を数え上げればきりがない。

    きりがないのだが、しかし、前にも言った事をもう一度ここで言っておきたい。

    「時期がくれば、芸術は間違いなく、必要とされるものである。」・・・と。

    今は、内なるエネルギーを蓄え、その時に備えよう。
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    1. 2011/03/23(水) 14:44:44|
    2. 芸術
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    4. | コメント:2
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    コメント

    役割分担

    自分は芸術が果たす役割について軽々と語れる程の素養もない素人ですが、
    こちらで松田さんの作品の画像を拝見した時、言葉にできない安堵感のようなものを感じました。

    悲惨な災害現場を伝えるニュース、燃料不足で仕事も覚束ない状態、計画停電で混乱する日常生活…
    自分でも気付かないうちにかなり精神的ダメージを受けていたようです。

    人にはそれぞれ与えられた使命を全うする義務があると思いますし、
    それが職業であったり家族の世話であったり、皆役割が違って当然だと思います。

    自分も募金や節電の他に被災地の復興に向けて協力できることはあまりありませんが、
    こんな時こそ仕事に全力で取り組むしかないと思って奮闘しております。
    1. 2011/03/24(木) 23:42:39 |
    2. URL |
    3. 通行人 #eMkLRZRc
    4. [ 編集 ]

    Re: 役割分担

    通行人さん、コメントありがとうございます。

    本当に、我々が日常行う行動の一つ一つが少しでも復興の支援につながっていく事を
    願うばかりです。

    実際には被災をしていない我々が落ち込んでいては、被災された方々に対し、申し訳ないですからね。

    あと、作品の写真に安堵感を感じて頂けたというのは、私としてもとてもうれしい事です。
    もうしばらくの間、安らぐような写真をアップしていきたいと思っています。


    通行人さんも無理をしすぎて体を壊さないよう気をつけて、お仕事の方なさって下さい。
    1. 2011/03/25(金) 10:18:47 |
    2. URL |
    3. 具象彫刻家 #-
    4. [ 編集 ]

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