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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    一点入魂?

    雨あがり 松田光司作 「 雨あがり 」

    作品制作のイメージというのはやはり「一点入魂」か?


    これまた私の場合の話であって、他の彫刻家がどうしているかは知らない。

    どうも彫刻を作ると言うと、寝食も忘れ、来る日も来る日もひとつの作品が完成するまで、それだけに打ち込む、というイメージがあるようだが、実際そんな事はない。

    基本的に何点も同時に制作し、少ない時でも3点くらい、多い時は8点ほど。

    それにはきちんとした訳があり、1点制作している間に他の作品はつくらないなどという事は絶対にない。

    まず制作をしている時というのは、意識するにせよしないにせよ、間違いなく主観的になっているのである。
    この場合の主観的というのはあまりいい意味ではなく、思い込みの激しいひとりよがりな見方になっている状態をいう。

    これを打破する方法はひとつ、物理的にも精神的にも作品から離れることである。


    ・まず物理的に離れるにはその作品をしばらく作らなければ良いのである。
    ・そして精神的に離れるには他の事に集中すればよいのである。


    これを簡単に言ってしまえば、「他の作品をつくる」という事なのだ。


    これを実行する事により、最初の作品に対し、客観的な視点を持つ事が出来るのである。

    作品というのは徹底した主観的な視点徹底した客観的な視点、この2つの視点がバランスよく存在しない限り、絶対に出来ないものである。

    最初にも言った通り、他の作家のやり方は知らないが、少なくとも私はこの手法でなければ作品は完成しない。
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    1. 2010/05/02(日) 22:03:55|
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