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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    依頼制作について、・・・再び。

    雨あがり(等身) 松田光司作
    「 雨あがり 」 高さ90cm     四季の森とちぎ公園  (栃木県栃木市国府町)

    さて、彫刻の依頼制作について、以前にもふれているが、もう少し語ってみたい。(7月3日9月29日参照)


    彫刻制作の依頼というのは、色々なパターンがあるものだが、今日は会社や公共団体などの組織からの依頼の場合について話してみたいと思う。

    基本的にはこういった組織からの依頼の話は、直接ではなく、画商さんを通して来る場合の方が多い。

    組織からすると、作家を選ぶ所からスタートになる訳なのだが、作家を直接知っているということはまずほとんどないため、やはり色々なギャラリーへ問い合わせる事になる訳である。

    それで、ギャラリーがその主旨に合った作家を何人か紹介したりするのだが、組織の人たちはその中からもっとも適した作家に制作を依頼するのだ。


    しかし、民間の組織ならばそれでいいのだが、公共団体などの場合は、好き勝手に選んでしまうと市民からの同意を得づらいため公募形式にすることが多いのである。

    要するに『何故その作家が選ばれたのか?』という理由付けがハッキリしてしていないと、だいたい後から市民団体などから突き上げがくるのである。

    こういった事も考えなければいけないので選考も結構大変で、美術館館長や評論家、美大教授といったような人たちを選考委員に迎えたりする事もあるのだ。

    このように万全を期していても、地方の公共団体などで選考する場合、よく問題になるのが、地元作家との兼ね合い。

    その問題とは要するに、
    「地元に○○という作家が、地域に根ざした活動をしているのに、何故、縁もゆかりもないあの作家を選んだんだ!」
    ・・・といったような苦情が来たりするのだ。

    まあ、その気持ちも分からないでもないが、普通考えれば、地元作家の書いた小説以外は一切読まないという事もないであろうし、地元ミュージシャンのCD以外は一切聞かないという事もないであろう。

    ・・・であるならば、地元彫刻家の作品以外は認めない、というのも狭い了見のような気がする。

    我々作家側からすれば、地元であろうがなかろうが、もし選ばれたならば、その場所にとって『ベスト』と思われる作品を制作するよう最善を尽くすだけなのである。


    まあこんな事もありつつ、彫刻の制作依頼というのは、我々作家のもとにやってくる訳である。
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    1. 2011/02/24(木) 18:26:51|
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