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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    アトリエの整理。

    出番を待つ作品群 撮影 松田光司

    前にも少しふれたが、何年も制作を続けていると、アトリエはどんどん狭くなっていく。


    現状を維持するのも難しく、間違っても広くなっていく事などは絶対にない、・・・のであるが、過去に唯一この例外があった。

    それは数年前におこなったアトリエの引越し。

    ・・・と言ってもより広いアトリエに引っ越した訳ではない。

    単純な話、この引越しを機に、使うかどうか分からない微妙なラインの材料や道具を捨てまくったのである。

    もしそのまま全部運び込んでいたら、全く広くなる事はないどころか、下手をすると、収納の仕方が変わるので、以前より狭くなってしまう可能性もあったのだ。

    という訳で、引越しをしなかったら捨てる事はなかったであろう、材料や道具を泣く泣く捨てたのである。

    しかし、そのおかげでアトリエは以前より広く使えるようになった訳である。

    最初は多少の不便さも感じたが、いざ、日常の作品制作が始まると、意外と捨ててしまったものが必要になる事もほとんど無く、広くなったアトリエの使い心地の良さの方が、私にとってはメリットが大きかった事を再認識させられる結果となったのである。


    しかし、最初にも書いたとおり、引越し以降、・・・アトリエが狭くなっていく道をまっしぐら。

    作品をつくるという事は、物が増えていくという事とイコールなのである。

    特に私のように塑像作品(粘土による作品)をつくっている場合と言うのは、以前にも書いたが、作品ばかりなく石膏型まで増えていくのである。

    しかもさらに言うならば、
    その作品は基本的に作品本体(石膏)から型を取りブロンズ作品として売るため、どんなに作品が売れたとしても、そのブロンズの大元である作品本体(石膏)は手元に残ってしまうのである。

    木彫作品や石彫作品のように1点ものならば、売れればそれでアトリエから消えてなくなる訳だが、塑像作品の場合はそうもいかないのである。


    まあそんな訳で彫刻家というのは、アトリエと言う空間確保のために、いらない物を捨てたり、棚を作ったり、新たな倉庫を用意したりといったような事を、日常の活動の中に織り交ぜながら、作品制作を進めていく訳なのである。

    次に広くなるのは(引越し?)いつの事になるのやら、・・・とりあえず整理、整理。
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    1. 2011/02/13(日) 14:02:14|
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