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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    人の考えと自分の考え。

    松の木 撮影 松田光司

    日常生活において、人の意見を参考にしたり、指針にしたりする事は普通によくある事である。

    しかし、こと、作品について言うならば、事情はまったく違ったものとなってくる。

    これも、それぞれの作家によってまったく考え方は違うので、やはり私の場合はこうである、という話になる。

    はっきりと言おう。
    謙虚さがないとか、増長慢とか、思われてしまうかもしれないが、人の考えや意見が、私の(作品に対する)思想や信念を上回ったことは一度もないのである。

    これは当然、作品を世に発表するようになってからの話なのであるが、振り返ってみると、もう学生のころからその傾向はあったように思う。

    決して先生方から何も学ばなかったという意味ではない。
    その時々に応じ、実に的確なアドバイスを下さり、先生方には本当に感謝の気持ちしかないのだが、かといって言われた通り教えられた通り、そのまま制作したという記憶はほとんどないのだ。

    やはり常に、こうしたい、こうつくりたい、といった強い思いが私の内側には存在していたのである。

    その後、世に出た後も、美術仲間や画商さん、お客さんといった方々が、作品に対し色々と意見を言って下さる機会は何度となくあったのだが、その声が私の内なる声より大きかったという事はなかったのである。

    決して、聞く耳をまったく持たないようにしようとかいうつもりもないし、意見は意見として、自分の心の中にきちんと留めておくものであるが、その事で私の作品に対する信念が揺らぐような事は絶対に有り得ないものなのである。

    結局、「平均値とは?('10.5.23参照)」でも話したとおり、人の意見を聞き過ぎてしまった結果、誰も飲まないような冷めかけたスープを作っても、まったく意味がないのである。

    創作の世界においては、どんなに独善的であろうと、謙虚さがないと言われようと、私はつくりたいようにつくるし、やりたいようにやる、・・・・それが私の作品に対する姿勢であり信念であるのだ。
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    1. 2011/02/04(金) 19:53:26|
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