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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    取っ付きづらいアートの世界。

    妖精卵 空ー風(部分) 松田光司作「 妖精卵 空―風 」 (部分)下からのアングル。

    数年前の話である。アートと全く無縁の世界に生きる友達に私の作品ファイルを見せる機会があった。


    久しぶりに会うし、今自分がこんな事やっているんだよ、・・・と伝えたかっただけなのだが、友達の反応はこうであった。

    「いやいやいや、俺見ても分かんないし、芸術なんて理解出来ない男だし、そんなの見せられても困るし、・・・。」

    ・・・といったような感じであったのだ。

    まあとはいえ、せっかくなので作品ファイルは見てもらったのだが、「ホント、分からんでねぇ俺、・・・。」と言いながらページをめくっていたのであった。


    これは結構極端な例なのだが、美術と関係のない世界に住んでいる人の反応は多かれ少なかれ、これに近いものがあるように感じる。

    私の作品などは具象作品で比較的分かりやすく入りやすい作品であると思うのだが、どうもそういう事とは関係がないようなのである。

    つまり 「 アート = 訳のわからないもの 」 といった公式が彼らの中で完成されているのである。


    何故か?  ・・・と問いかけるまでもない。
    ここはあっさり認めてしまうが、実際訳のわからない世界だからである。

    何度もこのブログでもふれている通り、美術の世界はあまりにも価値観が多様化し過ぎてしまっているのである。

    「あれもありだし、これもありだし、それもありだし・・・ある意味何でもありだし。」・・・みたいな感じになっているのだ。

    本当には何でもありではない、・・・と言いたいところだが、そうとも言い切れなかったりもする。

    結局、アートという特殊な世界だといっても、今現在の世の中が求めているものが出回っているだけなのである。

    それを流通させようとする上において、後世に残るかどうかなどという視点はとりあえず関係がないのだ。

    その結果、良くも悪くもあらゆるタイプのアートと呼ばれる作品が世に出回る事になる訳である。


    いつも通りの結論で申し訳ないが、やはり時間という大きな流れの中、自然に淘汰されていくのを待つしかないのであろう。


    「ホント、分からんでねぇ俺、・・・。」と言われてしまう世界、・・・そんな友達に対し「俺もよう分からん。」と同調してあげたい気持ちもありつつ、・・・・でも、そんな取っ付きづらいアートの世界を思いっきり楽しんでいる自分もいる。
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    1. 2011/01/06(木) 22:27:34|
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