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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    年末。

    精霊卵―久 石膏取り 撮影 松田光司「 精霊卵―久 」 石膏取り途中

    年末になると思い出す事がある。


    それは私が中学2年生の時の事。

    それぞれの家によって色々なしきたりや慣例となっている事はあると思うが、普通に我が家の年末と言えば大掃除であった。

    自分の部屋を片付けるのはもちろんの事、網戸を洗ったり、天井を拭いたりと普段手を出さない所まで掃除をするのが毎年恒例となっていたのだ。

    つまり、それはやらなくてはいけないものであるし、やるのが当たり前のような感じに思っていた訳である。

    ところがその中2の年末、友達数名からスケートに行こうと誘いを受けたのだ。

    『・・・いや、年末に遊びに行くなんて有り得ない』と思いつつも、母にその事を伝えると、何とすんなりOKが出てしまったのだ。

    『えっ!いいんだ。行っていいんだ。』と正直驚いてしまった。

    こんな年末にスケートに行くなんて、本当にいいのかなぁ、と思いつつ、そこはしょせん中2の子供である。
    喜んで出かけていったのだ。

    しかし、何しろ人生経験も少なく、自分の家の価値観だけで世の中を見ていたので、スケート場がまず開いている事に驚いたし、世の中のみんなが大掃除をしているはずと思っていたのに、普通に混んでいる事に驚いてしまった。

    『何だ、みんな大掃除している訳ではないんだ!』と、ひとりカルチャーショックを受けている私であったのだ。

    普通に楽しんで帰ったのだが、やはり家族で一人だけ遊んできて申し訳ないなぁという気持ちは少なからずあったように記憶している。
    次の年からは、いつも通りの年末で、いつも通りの大掃除であったのだが、やはりその方が私には心地よく感じたものである。


    さて、それから数十年経ち今現在、妻と子供が必死で大掃除をしているのを横目に見ながら、一切掃除を手伝う事もなく、こちらも必死に個展の準備をしている訳である。

    何か別に悪い事をしている訳でもないのに、(スケートに遊びに行った訳でもないのに、)何となく申し訳ないなぁと思う自分が今でもここに存在している。
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    1. 2010/12/30(木) 17:36:50|
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