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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    天使の I 先生。

    麗静 (石膏) 松田光司作「 麗静 」 石膏

    中学の時、1年間だけバスケットボール部でお世話になった男の先生の話である。

    その先生は「天使の I 先生」と呼ばれていた。
    「天使の~」などとつくと、どう考えても優しい先生にしか思えないのだが、このあだ名がついた経緯はそんな簡単な理由ではない。

    実は天使どころか鬼のように怖い先生だったのである。
    小、中、高と怖い先生方はたくさんいらっしゃったが、間違いなく私の中でベスト3には入るであろうと思われる。

    ここで、この I 先生の名誉のために言っておくが、私が学生の頃というのは、I 先生に限らずどの先生方も厳しく、怖い雰囲気を持っており、今では考えられないが、体罰も普通にあった時代なのである。

    まあ I 先生だけが厳しかったと言う訳ではないが、特に怖かったと言う事なのである。

    さて、では何故「天使の I 先生」と呼ばれていたのか?

    理由はこうである。

    実は最初のあだ名は「悪魔の I 先生」と呼ばれ、恐れられていたらしいのだ。
    しかしあまりにも怖いため、学生達が「あの先生、悪魔より怖いし、それより上ってどう表現したらいいんだ?」
    ・・・となったらしい。
    そこで出てきたのが「悪魔に唯一対抗出来きて、勝てるのは天使しかいない、・・・・悪魔をも凌駕する天使。」
    ・・・という意味において「天使の I 先生」となったと言う事なのだ。(どんだけ怖かったんだ一体?)

    しかし、ただ怖いと言うだけではなく、バスケットに対する情熱はものすごく、私もたった1年しかお世話にならなかったにもかかわらず、みるみる上達する事が出来たのである。
    転校した先でキャプテンになれたのもこの I 先生のお陰と言っても過言ではない。


    本当に印象に残る、私にとっては尊敬出来る素晴らしい先生であったのだが、実は11月の名古屋での個展に来て下さったのだ。
    実に32年ぶりの再会。

    風貌が全く変わらず、あまりにも若いままなので驚いてしまったが、何と今は小学校の校長先生をされているそうで、二重に驚いてしまった。

    そしてさらに I 先生の当時のあだ名の話をすると、I 先生がこうおっしゃられたのである。

    「昔はそうだったなぁ、でもすっかり角もとれて丸くなって、今では 『仏の I 先生』 と呼ばれているよ。」

    思わず笑ってしまったが、『悪魔』→『天使』→『仏』・・・中々このような変化を遂げるあだ名をもらう先生もそうそういないであろう。
    色々な意味でやっぱり I 先生はすごい!
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    1. 2010/12/29(水) 19:58:31|
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