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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    彫刻家は事業主?

    雨の後の川 撮影 松田光司

    彫刻家として活動しはじめてなるほど、そう言えばそうなんだなぁ、と思った事がある。


    彫刻家というのは芸術家であるとともに自営業の事業主になるのだ、・・・という事。

    まず驚いたというか、全く分からず戸惑ってしまった事が税金を自分で計算して、自分で税務署に払いに行かなければいけないと言う事であった。

    何しろ、『彫刻家として生きて行くぞ!』と、心の中で決心しただけで、会社に就職した訳でもないし、社会の仕組みも何も全く分からない状態でいきなり世に飛び出した訳である。
    学生が終わったとたん、いきなりこんな事をやらなければいけないんだ、と本当に困ってしまったのである。

    当然、妻も経理に関しては素人、・・・・ではあったのだが、結局妻が本を読んで勉強し、何とか帳簿の付け方をマスターしてくれたのである。

    それまでは全く無縁の世界と思っていた「領収書の宛名は松田でお願いします。」といったようなセリフ、・・・今では当たり前のように自分の口から出てくる言葉となった。


    あと、やはり戸惑ったのが、交渉事や仕事の打ち合わせ、・・・・当たり前の話であるが、最初は他の誰かがやってくれる訳ではない。

    大学出たてのまだ子供の意識が残っているような自分が、こんな大人の人達と対等に渡り合っていかなければいけないんだ、と随分緊張したものである。

    活動を始めてすぐの頃、年配の画商さんと仕事先に行った時など、私は見習いのカバン持ちの兄ちゃんと間違われる事はしょっちゅうある事であったのだ。
    当然、芸術家の風貌と貫録もなければ、自営業の事業主といった雰囲気もなかった訳である。

    当時の自分を振り返ると、作家だから非常識、というより、大学出たてで、何も知らな過ぎて非常識であったと言う事はあるかもしれない。

    一人で活動を始めて約20年ほどになるが、ようやく一通りの事は経験したのではないかと思っている(・・・多分)。

    今ではすっかりひげの生えた怪しげなおっさんの風貌になり、芸術家に見えるかどうか別として、少なくとも普通の会社員には見えない事だけは確かである。
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    1. 2010/12/28(火) 21:12:18|
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