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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    作品の梱包。

    エアーキャップ 撮影 松田光司


    彫刻家をやっていると、この作品の梱包という作業もとても重要なものとなってくる。


    基本的に彫刻作品などと言うのは、不定形でやっかいな形のものが多かったりするのだ。

    ブロンズの作品は壊れづらいため、比較的簡単に梱包が出来るのだが、やっかいなのが、石膏作品と、テラコッタ作品、・・・輸送の時がもっとも壊れやすいのだ。

    毎回、頭を悩ませながら梱包作業をするのだが、壊れる事がないようにという事と、もう一つ気を付けている事がある。

    それは梱包し終わった時の大きさ。

    自分の車で運ぶ時もあれば、画商さんの車で運ぶ時もあるのだが、基本的にトラックではないので、梱包を大きくし過ぎると車に入り切らなくなる事があるのだ。

    という訳で、なるべくコンパクトにしかも作品が壊れる事がないように、梱包しなければいけないのである。


    具体的に言うと、やはりエアーキャップ(上写真)を使う事が多く、それでくるんだ後、段ボールに詰めるのが一般的な方法である。

    しかし、さっきも言った通り、彫刻の形は不定形でいかにも折れやすそうな箇所もあったりする訳である。

    そんな時はどうするか?

    まあ色々なパターンがあるのだが、結構思い切った方法としては、その折れやすそうに見える箇所だけ一切梱包しない、・・・といったもの。
    その状態にしておくと確かに不安なのだが、常に目には見える状態になっているため、絶対に慎重に扱う事になるのである。

    もう一つのパターンはやはり、段ボールによる梱包、・・・でしかも大きめのもの。
    折れそうなところ以外をエアーキャップで包み、段ボールの中で動かないように固定してしまうのだ。

    これは確かに安心感があるのだが、やはり梱包サイズが大きくなってしまうというのが少し難点ではある。


    ちなみに過去、数回だけ美術専門の運送屋さんにお願いした事があるのだが、その梱包の大きい事、大きい事。
    たしか首像作品であったと思うのだが、パッとそれを見た時、間違って違う作品が送られてきたのかと思ってしまうほど大きな包みであったのだ。
    しかし流石に、『ここまでやるか』というくらい厳重で絶対壊れる事はないなぁと思えるような梱包であった事だけは確かである。

    さすがプロ、・・・と言いたいところだが、梱包がでか過ぎる事と、値段も高い事もあり、そうしょっちゅう頼めるものではない。


    まあ、いずれにせよ、彫刻家ならば梱包する能力も必要であるように感じるし、実際やればやるほど上手くなっていくものである。

    とりあえず次の梱包作業は、シエールでの個展に向けて、来年1月早々かな、・・・さあもうひと踏ん張りだ!
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    1. 2010/12/20(月) 20:04:35|
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