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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    家族以外としゃべらない日。

    由比ヶ浜の朝日 撮影 松田光司

    以前、「彫刻家の日常」と題してこのブログに書いたが、実際、日常生活の中、誰ともしゃべらず
    こんなにアトリエにこもりっきりでいいのだろうか?と思う事が昔はよくあった。


    一応、今は来年1月のギャラリーシエールに向けての個展準備で忙しくしている訳だが、過去には、しばらく先の予定が何もない状態で制作に没頭する事も当然あった訳である。

    そんな状態の時、何日も画商さんや作家仲間などの美術関係の人から一切何も連絡がないと、自分はこのまま忘れられ、美術界から干されてしまうのではないかと思ってしまう事が結構あったように記憶している。

    制作している時は何も考えずただ没頭しているのでまだいいのだが、ふと一日の終わりに『あれ、今日も家族としかしゃべっていなかったっけなぁ?』という日が何日も(いや、何週間も?)続くと、自分は彫刻家としてちゃんと認識されているのだろうか?・・・と真剣に思ったりしたものである。

    今は大学の非常勤もやっているので、必ず定期的に色々な人と会って話したりするのだが、非常勤を引き受ける前と言うのは、本当に世間から隔離されているような錯覚に陥る事もあったのである。
    家族はいるにしても、彫刻家として生きていくというのはこんなにも孤独なものなのか?・・・と何度思った事であろうか。

    当然、アトリエにこもり制作するという事が一番大事というのはよく分かっているのだが、やはりどこかで発表する、もしくは設置収蔵する、という事があって初めてその制作も報われる訳なのである。
    その大前提である美術関係者とのコンタクトがしばらくないというのは、確かに不安を感じるのも当たり前かもしれない。


    まあこんな事を書いてみたものの、実際には昔も今も本当に多くの人達とかかわっているし、また色々な人達の手助けにより今現在、彫刻家としての生活が成り立っている訳である。

    今日一日の制作を終えた時、ふと、『あれ、今日そう言えば家族としかしゃべっていないよなぁ?』と思った瞬間、こんな過去の記憶がよみがえったのであった。

    色々な人達とのつながりがある事にあらためて感謝!
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    1. 2010/12/11(土) 23:52:56|
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