FC2ブログ

    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    上り坂と下り坂。

    明星大学にて 撮影 松田光司

    歌手や俳優といった人気商売の人達を見ていて思う事がある。


    それはこう言う事である。
    世間では人気絶頂と呼ばれている時と言うのはすでにその人にとってピークを過ぎてしまった状態に入っているように感じるのである。

    つまり、これを上り坂と下り坂と言うものに例えると分かりやすい。

    まだ無名で人気もなく誰も知らない状況と言うのはある意味上り坂を一生懸命のぼっている状態に例える事が出来る。
    要するに歩みもゆっくりであるし、ゼエゼエ言っていて顔も苦しそうで、地味なため世間から目立つ事もない。

    それに対し下り坂と言うのは、負担も軽く明るく楽しそうな顔をしているし、また走り出したらものすごく目立つくらいスピードも速いため、世間の目をひく訳である。
    つまりその状態を人気絶頂の状態に例える事が出来る訳である。

    本人的にはスイスイ進んで絶好調のように感じるが、実は下り坂を思いっきり下っているから勢いづいているだけだったりするのである。

    つまりここで重要になってくる事は、次の上り坂が来た時に、また苦労してでものぼろうとするかどうか、と言う事なのである。

    楽な下り坂の味をしめてしまった後の上り坂、そこでのぼれない、もしくはのぼろうとしない人は世間から忘れ去られ消えていくのであろうと思う。


    さて、この上り坂下り坂の話を、別な観点からみるとこう言う事になる。

    本人も努力し続けていて、実力も実績もあるのに世間からの評価が全くない、と言う場合、それはきっとまだ上り坂をのぼっている途中なのかもしれない。
    あまりにも長い上り坂すぎて、もしかしたら下り坂になる前に人生を終えてしまう事もあるかもしれない。
    でもそこまで高い所までのぼったという事実は、やがてある時人の目に留まる事もあるかもしれない。

    勢いよく坂を下っていく姿を見るのも爽快で気持ち良いとは思うが、地味で目立たなくとも人知れず一生懸命坂を上っている姿を見る事の方が、もっと私は好きである。
    スポンサーサイト



    1. 2010/12/10(金) 22:23:14|
    2. 思想
    3. | トラックバック:0
    4. | コメント:0
    <<家族以外としゃべらない日。 | ホーム | 作業と仕事。>>

    コメント

    コメントの投稿


    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    トラックバック URL
    http://mitsuji415.blog28.fc2.com/tb.php/244-18723363
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)