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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    粘土作品と石膏作品の合体!?

    「麗静」全身像制作途中 撮影 松田光司「 麗静 」 全身像制作途中

    普段、粘土を使い作品をつくる手順と言うのはだいたい決まっていて、芯棒を組み上げ、粘土の荒付けを開始するといったもの。
    しかし、この手順ではないやり方の時も結構ある。


    簡単に言ってしまえば、粘土作品と石膏作品の合体。

    この手順を用いる理由は色々とあるのだが、その例をいくつか挙げてみよう。

    とりあえず上写真、今つくっている作品について。
    この作品の全貌は来年1月のギャラリーシエールでの個展までお楽しみに、・・・としておくが、上部分が最初につくっておいた石膏作品で、下が現在制作中の粘土作品の部分である。

    実はこの石膏作品、もうガレリア・デ・アルテ(名古屋)でも発表済みの胸像作品「麗静」なのである。

    この作品「麗静」を制作しようと思った時は、胸像のみを作ろうと思って始めたのだが、途中これは全身像にしても面白いな、と直感的に感じたのである

    当然胸像は胸像として完結した作品をつくった訳だが、その先には全身像というヴィジョンがみえながらの制作であったのだ。
    ・・・で、今胸像の下半身部分を粘土で制作中という事なのである。


    では、次に他のパターンの紹介。

    上記以外でこの方法をとる場合と言うのは、やはり形が複雑で粘土だけでは一気につくりづらい、という場合である。

    例えば「雨あがり」。
    この作品をつくる時には最初に粘土で傘をつくり、先に傘だけ石膏にしてしまったのである。
    それで、粘土で人物をつくる時に石膏で出来た傘を添えたり外したりしながら制作を進めていった訳である。

    他には「風人‘96」の時など。
    服部分と首像部分は別につくり、後で合わせている。
    布の薄い感じを出すためと、チャックの所の表現にこだわりたかったため、すべて一気に粘土でつくるという訳にはいかなかったのである。


    まあ、こんな感じで石膏と粘土を合体させながら制作を進めるパターンと言うのは色々とあるのだが、ひとつ気を付けている点がある。

    それはやはり色の違い。

    石膏で出来た白色の形に対し、グレーや黄土色の粘土を合わせるというのは、やはり違和感があるのだ。

    最終的には後からつくった粘土部分も石膏にして、石膏同士の作品を合体させる訳だが、やはりそこからが本当の作品制作に入るという感じがする。


    とりあえず、「麗静」全身像、あと1カ月ほどでギャラリーシエール個展にて展示致します。
    どうぞお楽しみに。
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    1. 2010/12/07(火) 14:54:31|
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