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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    塑像(そぞう)の時よく使う道具。

    彫塑用道具 撮影 松田光司「つげべら」 と 「大理石用ヤスリ」 と 「小割」

    私が彫刻制作の中でメインとしているのは、今現在、やはり「塑像(粘土を使い制作する事)」である。


    では一体、主にどんな道具を使っているのか、少しふれてみたい。

    まず何と言っても一番活躍しているのが、上写真にも載せた「ツゲベラ」である。
    正直、この道具なしに私の作品は成り立たないと言っても言い過ぎではない?・・・と思わせてしまうほど重要なのである。

    当然、使いやすくするため既製品を自分で削り直している。
    特に細くなっている方は最も多く使う場所と言う事もあり、弾力のあるしなりが心地よく手になじむよう、ギリギリの所まで見切って削っているのだ。

    このツゲベラも何本も使うかというと、そうでもなく、これより太めの物をもう一本使う程度で、実際にはほとんどこの細めのツゲベラ一本で制作している事の方が多いのである。

    あと意外と使っているのが、上写真のような「短い木の棒(我々はこれを小割と呼んでいる)」。
    粘土の大きな面をつくったり、また大きく形を動かしたい時に使ったりするのである。
    張りのある布表現の下地作りにも欠かせない道具となっている。

    あとは、たまに使う事もあるかな、という道具なのだが、それは「大理石用ヤスリ」。
    球面に滑らかなつながりを作りたい時に、下地作りのため使用する事もあるし、またそのヤスリで出来る無数の線をそのまま粘土に効果的に残す事もある。

    この道具はこの名前の通り、大理石を削るための道具で、本来粘土に対し使うものではない。
    ・・・が、使えると思ったら使ってしまう、・・・それが私のやり方なのだ。

    他にも利用できそうなものは利用したりするのだが、だいたい主にこの3つが塑像に直接かかわる道具であるのだ。

    ・・・が、実はもっと大切で、もっといっぱい使っているものがある。

    これを道具と呼ぶのはどうなのか?とも思うが、
              それは「自分の手」 ・・・ で、その中でも特に「親指」。

    人差指もよく使うのだが、実際制作時に意識して確認してみると、圧倒的に親指の方を多く使っている事に気付かされるのである。
    こんなごつい太い親指でよくこんな細かい繊細な形が出来るものだなぁ・・・とあらためて自分でも感心するものである。


    まあ最後の「手」の事はともかく、塑像においてはこれら上記の道具は私にとって絶対欠かせないものなのである。

    また実際、それらの道具は私の手の中にある時、確実に私のイメージを具体化してくれるものであるし、まさに私の体の一部になっていると言っても過言ではないように感じるものなのである。
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    1. 2010/12/05(日) 11:11:55|
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