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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    小さなグループ。

    オアシス21(名古屋 栄) 撮影 松田光司

    今現在はまさに情報化社会と言われている。


    しかし、なぜだろう、多くの人が情報を共有出来るはずが、日本全体で社会現象になるほどのブームやヒットが生まれてこないように感じる。

    例えば、テレビで「空前のブームです。」とあおっていても、それはごく一部の人がさわいでいるだけで、日本全体がとか世界全体が、などという事はまずないと言っていい。

    美術の世界においてもそうである。
    ちょっと美術が好きな人ならば、「平山郁夫、籔内佐斗司、村上隆」といった作家の名前は分かるのだが、美術に関係のない色々な人としゃべっていると、どうも全員が当たり前に知っている名前という訳でもないのだ。

    また世界を見渡しても、その国で有名な彫刻家や画家はいたとしても、世界でも有名となると・・・・正直見当たらない。

    何だかやはり小さなグループに分かれていて、あるグループの中だけでは超有名でカリスマ的存在だったりするのだが、他のグループはそれを白けた目で見ている・・・という構図が目立つのである。

    人というのは元々、他の人と同調したり、何かを共有したりして安心感を得ようとする生き物だと思うのだが、多分あまりにも情報が多すぎるのであろう。
    もうひとつ言えるのが、良くも悪くも個人主義が浸透し、他人に興味を示さないという人の割り合いも多くなった気がする。

    彫刻家や画家の事で言うと、ひとむかし前ならば、情報があまりにもないため、ただ時代に取り残され埋もれていく、という事もあったのであろうが、今は溢れすぎている情報の洪水の中、ただ埋もれていく、という事があるのではないかと感じる。

    どのジャンルにおいても人物が小粒になってしまったのか、それともこの時代によるものなのか?今現在この時代に生まれ生活してしまっている私には分からない。

    過去の偉人と呼ばれる人たちが、現在のこの世の中に今生まれたとしたら、やはり世界に名を馳せるくらい頭角を表すものなのであろうか?
    それとも一部の小さなグループの中でのカリスマで終わってしまうのであろうか?

    色々な予測は出来るが、やはりこの時代が過ぎ去った後でなければ、検証出来ない事もいっぱいあるような気がする。

    情報化社会が逆に小さなグループをいっぱい作ってしまったと考える事も出来るが、それがいい事なのか悪い事なのか、今現在の視点でそれを見極めるのは難しいのではないか、と私は思う。
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    1. 2010/11/10(水) 11:25:25|
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