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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    目指すところ。

    とある工場にて 撮影 松田光司

    何だか漠然としたタイトルだが、私が常に思っている事について語りたい。


    私が目指すところというのは実は、いいんだか悪いんだか、学生の頃からある意味変わってはいない。
    それはこういう事である。


    「一生の間に一点でもいいから、後世に残るような作品をつくりたい。」


    何だかあっさりしていて、『何だ、そんな事か。』と言われそうな気もするが、実際の話、これ以上でもこれ以下でもない。

    しかし、これを指針とする意味は重く、常に今作っている作品をそういった作品にするのだという強い思いのもと制作していく訳である。

    要するに、今つくっている作品が遺作となったとしても、悔いは残らないのか?という事をいつも当たり前に自分に問いかけながら制作している訳である。

    またこの事を考えの中心に据えておくと、小さな日常的な煩わしい事に心を悩ませなくても済む、という事もある。

    俗っぽい事で言えば、いい車に乗るとか、立派な家に住むとか、社会的地位を気にするとか、そういった事が本当にどうでもよく思えてくるのである。

    かといって生活費は稼がなければいけないので、浮世離れもしていられない現実もあるが、正直、彫刻を制作し続ける環境さえ整える事が出来れば、あとは何とかなる、という思いもある。

    どんなに地位や肩書が立派になっていったとしても、作品がつくれない、もしくは作品が駄目になっていくようでは、私にとって全く意味のない事になってしまうのだ。

    その観点から考えていくと、私にとってこの思いを持ち生きていくというのは、常に明快に進むべき道を指し示してくれるコンパスを持っているようなものなのである。

    以前このブログでも書いた、「その道を選択した時、彫刻が出来るかどうか?」という事にも、思いっきり関係してくる指針なのである。

    人生の途中では、その時その時にあった目標を設定する事もあるのだが、やはり最終的には、

    「一生の間に一点でもいいから、後世に残るような作品をつくりたい。」

    ・・・・・この思いに尽きるのである。
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    1. 2010/11/01(月) 20:06:26|
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