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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    歳を重ねると・・・。

    妖精卵 空―火(石膏部分) 松田光司作.「 妖精卵 空―火 」 (石膏部分)

    45歳くらいで「歳を重ねると・・」などと言っていると先輩方に怒られてしまうかも知れないが、やはり色々と10代、20代の時のようにはいかなくなるものである。


    何だかんだいって、彫刻家というのは体力勝負のところがある。

    同じ立体でも、抽象系の人たちの中には、小さなマケットだけつくって、大きくするのは外注してしまう人もいるが、それも一部である。

    ほとんどの場合、一人で制作するか、アシスタントと一緒に制作する訳である。

    私の場合は、やはり一人で制作する事の方が多く、それこそ20代の頃はどんなに無理をしても何ともなかったのだが、今はそうもいかない。

    10代、20代の頃と比べてしまえば、やはり明らかに体力の衰えはある。


    では、この事が作品づくりに影響を与えているかと言えば、・・・・多分それはある事だろうと思う。
    しかしこの事に関して、私の考えは以下のとおりである。


    確かに20代の頃のパワーと勢いだけでつくった作品も迫力があって面白いし、見応えもあるのだが、やはり何より重要な事は、今しか出来ない作品を今つくる事なのである。

    「20代の頃のような作品」を懐かしがったような作品を40代でつくっても全く意味がないのだ。

    逆に言うと、その時その時で、何の悔いも未練も残らないくらい、全てを出し切った作品をつくり続けているので、その時に戻ったような作品をつくろうとは全く思わないのである。

    「若さを保とう。」などという言葉があるが、私はそれを全く意識する事はない。

    要するに、20代では出来なかった作品が、今は出来るからである。
    さらに言うなら、今後、40代では出来ない作品を50代でつくるであろうし、50代で出来ない作品を60代でつくると思っているからである。

    その時にしか出来ない作品と言うのは必ずあるのである。


    ・・・さて、今日も今しか出来ない作品を、今、つくるとしますか・・・。
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    1. 2010/10/27(水) 10:13:22|
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