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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    美術の価値観。

    舟から見た猊鼻渓 撮影 松田光司 

    思うにこれだけ美術の世界が混沌とした状況では、多分、美術に対する、統一された見解や価値観は出てこないものと思われる。


    次々に変わり、次々に出てくる美術に対する価値観、・・・しかしそれは知らない他人が勝手に決めた他人の価値観である。
    その土俵にいちいち乗っかるつもりは一切ないし、左右されるつもりもまったくない。

    であるならば、結局、 ・・自分がやりたいようにやり、つくりたいようにつくる・・ それを貫くのが一番の選択肢であるように感じる。

    柔軟に対応するという事も重要である事は当然なのだが、一本筋を通した生き方をする事の方が私にとってはよっぽど重要であるのだ。

    あと、毎回言っている事だが、ジャンルにおける優越性など一切ない、と断言する。

    もし、あっちのジャンルよりこっちのジャンルの方が上である、と考えている人がいるならば、それはその人にとってそうなのであろう、・・・と言うだけの話である。

    結局、そのジャンルの中にたまたま突出して優れた人がいる場合もあるかもしれないが、かといって、だからそのジャンルに属する人全員がすごいなどと言う事は、絶対ありえないのだ。

    また、こういう事もある。

    伝統的なジャンルの中、創作活動する人達はそれこそ、現代の最先端の物をどんどん取り入れようとしていたりもするし、逆に新しいジャンルで活動する人達は、積極的に古くから行われている伝統的な要素を有効に取り入れようとしたりもする。

    そう考えると「新しいジャンル=新しい事をやっている」「古くからあるジャンル=古い事をやっている」という単純な発想しかもてないその考え方そのものが「古い」と言う事なのである。

    それぞれのジャンルの人たちがそれぞれの価値観のもと、それぞれの方法で創作活動をやってくれればいいと思うのだが、もし、他のジャンルを批判し、下に見ようとする事でしか、自分の存在を主張出来ない人がいるならば、・・・・まず自分自身が自分の事を見つめなおしてくれ、・・・と思ってしまう。

    さて、この多様化した価値観の中だからこそ、つくりたい物をつくりたいようにつくっていこう・・・と思うものである。
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    1. 2010/10/23(土) 10:55:14|
    2. 思想
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