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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    「~の作品に似ていますね。」という感想。

    雨に濡れたレンガ 撮影 松田光司

    「~の作品に似てますね。」
    ・・・・こういう感想は、抽象、具象、現代アート、コンセプチュアルアート、どの分野に限らず、よく耳にする言葉である。

    当然、私も言われた事がある。

    初めてそういった事を言われた時は、正直ムッとして、「いや、これは僕のオリジナルで、・・・どーの、こーの・・・。」と返答していたのだがやがて、ある時、ある事に気付く。

    こう言われた事があるのは私だけでもないし、具象の分野だけでもない。上記に述べた通り、すべてのアートの分野で言われてしまっている事なのだと・・・。


    例えば、『これは本当にオリジナリティ溢れる作品で、全く独自の世界を持った作品です。』などと紹介されていても、『ああ何だ、○○の作品の亜流か。』と思ってしまう事がほとんどなのである。
    ・・・で、その大本の「○○の作品」というのも、「××の作品」の影響を受けて制作されたものだったりするのだ。

    結局、思うに今の世の中、作家と称し、活動している人たちの中で、誰の影響も受けず、作品を作っている人など存在するのだろうかと思ってしまうのだ。

    もしそういう作品があるならば、ぜひみてみたいものだが、私の20数年の美術歴の中ではそういった作品はみた事がない。
    (一応、断わっておくが「こんなの見たことない。」と思った作品でも、自分がみた事が無かっただけで、その作品そのものは二番煎じ、三番煎じだった、という事は何度もある。)


    そっくり模倣してしまうのは論外だが、誰かの影響を受ける、もしくは刺激を受けるというのは、より感受性の強い作家ならば、ある意味当然な事ではないかと思うし、何も感じないならば、相当鈍いのでは?と思ってしまう。
    (ちなみに「その作品を否定したくなる」というのも一つの影響を受けたという事だと思っている。)

    それが全く無意識に影響を受けている場合と、はっきり意識して影響を受けている場合とあるのであろうが、それを一々否定していてもしょうがないので、それを承知した上で自分の世界を形成していけばいいのではないかと思う。


    ちなみに今まで私が「似ている?」もしくは「影響をうけている?」と言われた事のある作家は・・・。

    「ロダン、ミケランジェロ、細川宗英、山本正道、佐藤忠良、船越保武、運慶、快慶、与勇輝、ギリシャ彫刻(作家不詳)、・・・」

    みんな尊敬する方々ばかりである。たぶん何らかの影響は、受けているはずである、・・・今は否定しようと思わない。
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    1. 2010/10/21(木) 13:49:36|
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