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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    暮らそうと決めた場所。

    砧公園の夕日 撮影 松田光司

    大学を出る頃、私が勝手に思っていた彫刻家のイメージというのは、大自然の中、農家の一軒家などを借りて、のびのびと制作したりするのであろうなぁ、・・・という感じであった。


    しかし、いざ自分が大学を出てみると、東京の隣の県に住み、普通に狭い場所をアトリエ兼住居として借り、そんな状況の中、彫刻家としての生活が始まってしまったのである。

    でもしばらくそこに住んだら、やはり自分は田舎に引っ越すのだろうと漠然と思っていた、・・・がそうではなかったし、そうはしなかった。

    一方、その頃、同じく彫刻を専攻した仲間などは実際、田舎で一軒家を借り、のびのびと彫刻を制作している人もいたのだ。


    さて、この状況を比べてしまうと、私の行動力が無かった?・・・と見えなくもないのだが、ちょっとそれは違う。

    実は私は「大自然に囲まれ制作する」という状況を本当には望んでいなかった、と結論付ける事が出来るのである。

    自分が過去、行動してきた事を振り返ると、当たり前の話だが、自分が本当に望んでいる事に対しては、びっくりするほどの行動力を持って、突破してきているのである。
    やりたいと思えば、人からどうこう言われる前にとっくに行動に移しているのだ。

    そう考えると、「大自然に囲まれ制作する」というのは誰か他人が思い描いていたビジョンであって、私のビジョンではなかったという事なのである。

    何となく彫刻家の先輩や先生方に、すり込まれた錯覚や思いこみであったのであろうと推測される。

    その結果、数回の引っ越しはあったものの、現在も東京の隣の県に住み、精力的に制作を続けている訳である。

    結局、この状況というのは大学を出てすぐに自分がとった行動の延長線上にあり、私の理想とする所を一直線に目指していた?・・・と言えなくもないのだ。

    心の底から本当にやりたいと思っている事は・・・もうすでにやっている?・・と考えると、まだやっていないやりたい事って、本当にやりたいことなのだろうか?・・と思ったりもする。
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    1. 2010/10/11(月) 12:02:27|
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