FC2ブログ

    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    とある郊外のギャラリーにて。

    秋雨 撮影 松田光司

    もう20年近く前の事、・・・とある郊外に建つギャラリーにたまたま立ち寄った時に、その言葉は画廊店主から自慢げに発せられた。


    「もう何人もの作家に、このギャラリーで個展をやらせてあげてるけど、この空間を使いこなした作家はまだ一人もいないね。がっはっはっ!」

    とりあえず唖然とした。

    企画展で作家を選んでやっているのか、もしくは貸画廊としてやっているのか知らないが、どっちにせよ、その作家を選んだのは自分自身ではないのか?

    『自分自身に作家を見極める目がなかった。』か、もしくは『その程度の作家しかこのギャラリーではやってくれないんですよ。』と宣言しているようにしか聞こえないのだが、何故そこまで高飛車な態度でいられるのか?

    あと、「あなたはこの空間を使いこなしきれていないね」という事を、個展開催してくれた作家全員にきちんと伝えているのであろうか?

    伝えているとしたら、作家側からなるほどそうなのか、と思わせるような反論はなかったのか。(というかプロの作家ならば、必ず展示に関してこだわりが当然あると思うのだが・・。)

    もし作家に伝えてないとしたら、それは作家に対し、失礼である。
    たまたま入ってきた一見さんの客である私に対し、そんな事を何だか自慢げに語る画廊店主である。
    きっと他のお客さんにも似たような事を言っているのであろう。

    当然、その時個展を開いている作家の事も否定している事になるので、その作家は『空間のひとつも使いこなせないような駄目な作家』というレッテルを貼られた状態での展示になる訳である。

    結局、作家自身の評価も下げるが、そんな作家の展覧会をやっているギャラリーの評価も下げてしまうことになるのだ。

    私はこんなギャラリーには二度と来まいと思ったので、それ以来一度も行っていないが、思い出せるのは画廊店主の言い放った言葉のみ、・・・・ギャラリーの名前と場所はもうすっかり忘れてしまった。
    スポンサーサイト



    1. 2010/10/07(木) 14:30:19|
    2. 日常
    3. | トラックバック:0
    4. | コメント:0
    <<制作する上においての段取り。 | ホーム | 彫刻家の立場はジョーカー?>>

    コメント

    コメントの投稿


    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    トラックバック URL
    http://mitsuji415.blog28.fc2.com/tb.php/191-df79a6d7
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)