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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    ネコとウサギ。

    ネコとウサギ(部分・粘土制作途中) 松田光司作「 ネコ 」 と 「 ウサギ 」 (部分・粘土制作途中)

    たまたま偶然なのだが、今、ネコとウサギをほぼ同時に制作している。


    どちらもフニャっとしてかわいらしいく、共通点が多いような錯覚を覚えるが、言うまでもない話、両者は全く違う存在である。

    ・・・かたや肉食、かたや草食。

    一般によく言われているように、肉食と草食では目の位置が全くちがうのだ。
    実際制作してみると本当にその位置の違いに驚かされる。(上写真参照)

    今さらとも思うが、一応、説明しておくと、肉食動物は目が顔の前面についており、獲物との焦点距離を測るのに都合よく出来ている。
    一方、草食動物はと言えば、目が顔の両側面についており、前後左右どこからでも近づいてくる、敵をすばやく察知出来るようになっているのだ。

    形には必ず意味があるものなのだと、あらためて思う。

    制作中、どちらか一方だけ見ていると、それぞれにかわいらしいのだが、二つ並べてみると、・・・この事実を知らなかったとしても、どう見てもネコの方が強そうに見える。

    なぜ強そうに見えるのかと考え出してしまうと、これもやはり、人類の進化の歴史と関係するような話になるのかもしれない(と、また勝手に思ってしまう)。

    大昔より、目が前面にある肉食動物に襲われ続けた結果、人類はその形に対し、脳が恐怖を感じるように組み込まれていったのであろうと考えられる。
    かたや、襲ってこない目が両サイドにある草食動物は安全であるとインプットされた、という事ではないか。

    しかし、考えてみると、その恐怖を感じるはずの肉食動物に対しても、「かわいい!」と思ってしまうのは不思議な感じもするが、そう感じる場合というのは、実は自分が絶対に襲われない状況にある時のみに、成り立つ感覚であるのだ。

    もし、山の中で、今にも自分を襲わんとする野犬や山猫に遭遇してしまったら、「かわいい!」などと思う余裕などないはずである。

    要するに、襲われずに済む環境を人類は生み出す事が出来た、という事実が、肉食動物に対しても「かわいい!」と思える感覚を身につけさせてしまった原因ではないか?(と、また勝手に想像してしまう。)


    まあこんなどうでもいい事を考えつつ、制作している「ネコ」と「ウサギ」、11月のガレリア・デ・アルテでの個展にて発表予定。楽しみにお待ちください。
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    1. 2010/10/04(月) 14:16:57|
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