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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    父。

    職人 松田光司作
    「 職人 」 1994年制作 (父の肖像彫刻である。)

    今日は、私を彫刻家になるまで見守って育ててくれた父について語りたい。
    (今現在、隠居はしたが、毎日趣味の畑で野菜を作って元気に暮らしている。)


    私の育った家は、父と母と兄、そして私の4人家族であった。

    父は頑固一徹、信念を貫く腕のいい職人であった。
    若い頃は庭師に弟子入りしたのだが、時代の要請で庭師の仕事の一部でしかなかったブロック塀を積むという仕事がメインとなっていったのだ。
    結局、1級ブロック建築技能士の資格をとり独立、ものすごく腕のいい職人として、あちこちの建設会社から引っ張りダコの状態が続いた訳である。

    時代のニーズとピッタリ合っていたというのもあるが、父が家にいるというのは雨で仕事が出来ない現場の時くらいで、土日など全く関係なく働いていたように記憶している。

    実はこの父、10代の頃には画家になりたいという夢があったのだ。
    時代の流れの中、すぐあきらめてしまったらしいのだが、私が芸術方面に進みたいと言った時、一番喜んでくれたのが、他ならぬ父であった。

    私は明らかに父の血を受け継ぎ、また、まさに父の生き方の影響を受けているのだ。

    会社員になる事もなく、日々、色々な会社からの依頼で仕事をこなす一匹オオカミ。
    こんな姿を20年近く見続けて、影響を受けない方がおかしいかもしれない。

    前にも話したとおり、私も就職の口はいっぱいあったのだが、結局こうしてフリーの作家の道を選んだ訳である。
    (職種の違いという事はありつつ、父ほど仕事の依頼がない所がつらい所ではあるが・・・。)

    私も学生の頃はよく父の仕事の手伝いをした訳だが、色々な意味でその時の経験は今の私に生かされている。
    またいつかその内容についても詳しく語りたいと思うが、彫刻家としてというより、人として生きていく上において父の仕事の手伝いは重要なものであったと考えている。

    私の尊敬する父、今現在、78歳。いつまでも元気で長生きしてもらいたいと心から思っている。

    亡くなってしまった母や、父と一緒に暮らしてくれている癒し系のやさしい兄についても、その内このブログで語りたいと思う。
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    1. 2010/09/22(水) 11:35:50|
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