FC2ブログ

    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    違和感を覚えた言葉。

    森 撮影 松田光司

    大学を出たくらいの頃であろうか、かなり前の話である。ある彫刻家の個展の時、その言葉は発せられた。


    作品は、いわゆる現代アートと呼ばれる分野のひとつであった。

    詳しく説明しようと思わないが、簡単に言うと「形」よりそこに含まれる「コンセプト」の方が重要、という類いのものである。

    その作家の人とは面識があったので、私はこう質問した。
    「よく分からないんですけど、この作品上に書かれた文字はどういう意味があるんですか?」

    するとその作家はこう答えた。
    「分からないのは、あなたの勉強不足だよ。」

    正直、ムッときた。
    『そんなに勉強していなければ、分からないような作品なのか?
    一体この作品を理解するためにはどんな勉強をどのくらいすれば分かると言うのか? というか、これを見た人の何割の人が、この作家の満足するような見方ができているのであろうか?』

    当時まだ私も若く、いろいろ言い返したい事もあったが、目上の作家に失礼だと思い、その場は引き下がったのだが、やはりあの言葉には違和感を覚えるものであった。

    しかし、今考えてみると、美術大学で目一杯美術の勉強だけをしてきた私でさえ、『あなたの勉強不足だ。』と言われてしまうのである。
    どんな人にあの作品をみてもらいたかったのであろうか?・・・と疑問に感じてしまった。

    まあ色々な作家が色々な考えのもと、作品を制作している訳で、色々な作家がいてもいいと思うのだが、合わない作家というのは本当に合わないものだと痛感した出来事であった。

    ちなみに今でもその作品は理解出来ない、・・・というかその作品に興味が持てない(・・現代アートには興味があるのだが・・)。
    スポンサーサイト



    1. 2010/09/19(日) 10:30:00|
    2. 日常
    3. | トラックバック:0
    4. | コメント:0
    <<ガレリア・デ・アルテ(名古屋のギャラリー) | ホーム | 目指すべき自分とは?>>

    コメント

    コメントの投稿


    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    トラックバック URL
    http://mitsuji415.blog28.fc2.com/tb.php/173-85629c7c
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)