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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    再び、クロッキーとは?

    5分クロッキー(部分) 松田光司作
    5分クロッキー(部分)

    6月2日のブログでクロッキーについて書いたが、別な観点からもう少しクロッキーについて語ってみたいと思う。


    これもまた、クロッキーについてはそれぞれの作家がそれぞれの考え方を持ってやっているので、あくまで私の場合はこう考えていると言う話である。

    前にも書いたがクロッキーというのは5分とか10分とか、かなり短時間で描ききってしまうものである。

    ではこの時、5分ならば5分、ただ漠然と5分間描いていればいいのか?

    いや、いいわけはない、それでは意味がないのだ。
    私自身は漠然と描く事などないし、実際明快な方法論のもとクロッキーをおこなっているのだ。

    それはこういう事である。

    モデルがポーズを取った瞬間に、心の中でカメラのようにシャッターを押すイメージを描くのである。

    それは同時に、目の前の白紙の画用紙が白紙ではなくなる瞬間でもあるという事なのだ。

    要するにクロッキーが始まったほんの0.何秒かの間に、5分後に完成するであろう画像がすでに出来上がっているという事である。

    イメージの中ですでに完了した5分、プラス実際の5分・・・つまり計10分の仕事量をこなしたクロッキーが出来上がるのだ。

    何を訳の分からない事を言っているんだと言う人もいるかもしれないが、実際試してみると良く分かる。

    漠然と描いたクロッキーと、完成のイメージを頭に描いた後、描いたクロッキーでは全く違ったものになるはずである。

    私にとってクロッキーとは、イメージ力を鍛えるためのある一つの手段でもあるのだ。

    ある意味自分のおこなうであろう、たった5分後の未来の結果を予測出来ないようでは、作品制作も難しいかもしれない、・・・と感じる。
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    1. 2010/09/17(金) 20:49:45|
    2. 芸術
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    4. | コメント:2
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    コメント

    クロッキー

    こんにちは
    いつも拝見しています。
    クロッキーという言葉も意味も知りませんでした。
    でも、私は妙に惹かれます。
    6月2日のクロッキーは、以前個展におじゃました時に、
    レリーフになっており、いいなぁ、欲しいなぁと思った作品でした。
    シャッターのように、焼き付けるような集中力、
    時間ではないんだという、
    そんなエネルギーが素人ながら感じられます。
    1. 2010/09/19(日) 11:04:37 |
    2. URL |
    3. さくらもち #-
    4. [ 編集 ]

    Re: クロッキー

    コメントありがとうございます。
    クロッキーって本当に一般になじみがないんですよね。
    私もこの世界に入らなければ全く知らなかったと思います。
    他の作家の方も色々な解釈でクロッキーをされているので、
    そこひとつとっても姿勢や考え方が分かって面白いですよ。
    1. 2010/09/20(月) 10:34:18 |
    2. URL |
    3. 具象彫刻家 #-
    4. [ 編集 ]

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