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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    やはり、病気を経験すると・・・。

    国立新美術館近くより 撮影 松田光司

    私の今の性格を分析すると、やはり、あの経験は大きく影響を与えたんだなぁと今さらながらに思う。


    私が10代の頃までの性格というのは、今と違って自信もそれほどなく、どちらかと言うと心配性で、すぐネガティブに物事を考える方であった。

    それが今のように楽天的な性格に変わったのはいつであったのか?またその原因は?

    こう問われた時、その答えははっきりしている。

    芸大に入ってから?・・・いや、そうではない。
    芸大に入ったあと、胃潰瘍になって入院をするという経験をした後からである。

    まず、簡単に経緯を話せば、受験のストレスと、新歓コンパでのお酒(20歳にはなっていた)、この2つが重なり、胃潰瘍となってしまったのだ。

    当然、この時は落ち込んだ訳である。
    何しろ、芸大に入って1カ月も経つかどうかの頃に、合計2週間前後の入院である。
     
    とにかく焦るし、全く俺は何をやってんだろうという思いの中、病院で過ごした訳である。

    まだその時はネガティブな考えばかり出てくるのだが、ある時、この考え方が180度変わる事になる。
    それは担当医師の言葉。

    「胃潰瘍というのは、とりあえず薬で治りますけど、いつでも再発するものですよ。とりあえず、食べ物に気を付けるというのもありますが、やはり精神的に不安を抱えない事ですね。ストレスは胃に良くないんです。」

    今聞けば、何か普通に当たり前の事をおっしゃって下さっただけなのだが、20歳の私にとってものすごく意味のある言葉となったのだ。

    単純と言えば単純なのだが、
    『何だ、起きてもいない事を心配したり、もう終わってしまった事に対し、くよくよしなければいいんだ!』
    と思った訳である。(「思った」というより「決意した」と表現した方がいいかもしれない。)

    この時のこの決断があったお陰で、その後胃が痛いなどという事も一切なく、当然胃潰瘍も全く再発することもなかったのである。
    また、これをきっかけとして、自分でも驚くほどに、図太く、楽天的な性格となってしまったのである。

    まあこんな事はしょっちゅう経験したくもない事だが、こういう出来事というのはやはり、人に普段考えない事を考えさせるための時間が与えられた、と解釈すべきものであろう。

    今までブログで、学生の頃の話をいっぱい書いてきているが、あの頃というのは「彫刻家」として生まれ変わるために必要な事を、目一杯経験させられている時期であったような気がする。

    全ての経験が今の私につながり、今の作品につながっているのだ。・・・ありがたい。
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    1. 2010/09/15(水) 11:23:43|
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