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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    彫刻家になる方法。Part 3(全3回)

    第2回日本橋三越個展 2007年 撮影 松田光司第2回日本橋三越個展 会場風景 2007年

    今日はいよいよラスト。彫刻家の入り口に立ったあと、どうなっていくか語りたい。(9月4日9月5日参照)


    例えばコンペなどで、大賞をとればそれなりに良さそうに思えるのだが、文学の世界の「芥川賞、直木賞」のような強烈な影響力はほぼない、と考えた方が良い。
    今、普通に考えてみて、彫刻家だけが受賞出来る大きな「賞」の事を知っているという人が果たして世間に何人いるであろうかと考えれば納得出来るだろう。
    ただ、賞も取るか取らないかで言えば、絶対に取った方がいいに決まっているのだが、過剰な期待はしない事である。

    あと、お金を出せば作品評論記事を書いてくれる美術雑誌もあるが、やはり高く、私は利用した事がない。どちらかと言えば、昨日も書いたとおり、地方や出身地での活動は新聞記事にしてもらえる可能性も高く、当然タダなので私としてはお勧めである。

    こうして色々活動する中で、やはり作品の理解者を早く見つける事が重要である。
    要は画商さんのような存在なのだが、こういった人がいてくれると、それまで片輪走行していたのが、両輪走行になり、安定感が出てくる感じになるのだ。

    さて、ここでまた基本に戻るが、どんなに売り込みや宣伝等がんばっても、それにエネルギーを取られ、作品がおろそかになってしまっては本末転倒と言わざるを得ない。名前が売れだした頃には作品のレベルが下がっているというのでは全く意味が無い。
    色々と活動しつつも、やはり地道にコツコツと、素晴らしいと言われるような作品を1点でも多くつくっていく事が一番大切な事であるのだ。

    彫刻の世界は、歌手のように1曲売れれば10代でもスターになれる可能性があるという世界ではない。

    今売れている彫刻家の人も、若い頃からそれなりに活躍はしているが、一気にスターになった訳ではなく、やはり下積み生活は長いのだ。

    さて、私の考える範囲の中ではあるが、「彫刻家になる方法」として色々と語らせてもらった。
    結構大変そうな事ばかり言って申し訳ないと思うが、最後にひとこと私の思いを伝えて終わりにしたい。

    実際、私も彫刻を始めて20年以上経つ訳だが、やはり本当に厳しい世界である。楽な世界だとは決して言えない。
    しかしそれだけに、これほどやりがいのある世界もないのだ。
    自分がやった結果が見事に自分に跳ね返ってくるのだ・・・・いい事も悪い事も。
    この世界に入ろうとしてくる人たちに対し、軽く『楽しいから来なよ。』とは言わないが、もし覚悟を決め、この道に入ってくるなら大歓迎である。
    やはり強いエネルギーが多く集まる所にいい物は生まれやすいのだ。
    まずそのためには今現在すでにこの世界にいる「彫刻家」と言われる我々ががんばって魅力のある世界にしていかなければと強く思うものである。

    もし「彫刻家になる事」に関して、何か質問等ある場合は左記の「問い合わせ先」か、下記の「コメント欄」からどうぞ。
    あまり難しい事は答えられませんが、ちょっとしたアドバイスなら出来ると思います。
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    1. 2010/09/06(月) 08:00:00|
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