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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    納入期限が間に合ったかどうかは主観的?

    「妖精卵―覚醒Ⅱ」制作途中 松田光司作
    「 妖精卵―覚醒Ⅱ 」 粘土制作途中

    依頼されてつくる作品や個展などで売れた作品の場合、必ず納期というものがある。


    さて、実際あった話なのだが、昔あるブロンズ屋さん(念のため、遠藤アートブロンズではない別な所)にブロンズ制作をお願いしたところ、「うちはねー、いまだかつて一度も納期に遅れた事がないんですよ!安心して任せて下さい。」との事であった。

    では、というので納期を伝え、ホッとして帰っていったのである。

    ところが、その数週間後、担当してくれている画商さんにブロンズ屋さんから電話が・・「あの作品、もうちょっと納期ずらせないですかね?ちょっと仕事が混んじゃって。」との事。

    結構無理なお願いであったがどうしようもないので、画商さんがあちこち関係者に連絡を取り、何とか納期を延ばせるよう話をつけてくれたのである。
    早速、ブロンズ屋さんに「何とか話をつけたので、○○日くらい納期が遅れても大丈夫ですよ。」と伝えた訳である。

    それにしても、一度も納期に遅れた事がないなどと豪語していた割に、あっさりと遅れてしまってなんなのだろうと、その時はちょっと面白くない気分になったものである。

    そしてとりあえず、その遅らせて設定した納期には間に合った訳である。

    問題はその後、・・・・そのブロンズ屋さんは相変わらず「うちは納期に遅れた事はない。」と言い切っているのである。

    何を言っているんだと思いつつ、理由を考えてみると思い当たるふしが、・・・それは最初の納期から遅れても大丈夫である、と途中確認をとっているし、次に設定された納期には間に合っているのである。

    要するに最初の納期はそのブロンズ屋さんにとって、無かったことになっているのだ。
    「遅れても大丈夫」と言われたのだから誰にも迷惑をかけていないと思っているのだろう。(実際には納期がずれた事で色々な人が迷惑をしているのだが)

    結果として画商さんや私などは、「ああ、納期に遅れてしまってお客さんに悪い事をした。」という思いが残ったのだが、ブロンズ屋さんは「納期に間に合って良かった、良かった。」という思いで終わっているのである。

    まったく嫌になるなあと思いつつ、実はこれは他人事ではなく、自分も気を付けなければと教訓になる出来事であったのだ。

    考えてみれば、私も「納期には遅れた事がない。」と言い切っているのだが、・・・・そう言えばいつだかの制作途中、少し遅れても大丈夫かどうか確認した事があったっけ・・・・なぁ?

    人は自分にとって都合の悪い記憶は消してしまうものである、・・・・と痛感した。気を付けよう。
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    1. 2010/09/03(金) 10:12:12|
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