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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    つくってなきゃ作家もヘタになる?

    厳美渓 撮影 松田光司

    今日はタイトル通り、つくってなきゃ作家もヘタになるという話をしよう。


    例えば、職人とか料理人とかスポーツ選手とか、やはりずーっとやっていなければ腕や感覚が鈍り下手くそになってしまう職業がある。

    では芸術家の場合はどうなのか?

    まず、これは当然の話だが、やっていなければ下手くそになるに決まっているのだ。
    ずーっとやっていなくて、上手くなったという話は聞いた事がない。

    しかし、困った事に芸術家の価値基準の中に、「上手い、下手」などという価値基準は相当ランクの低いところにあるため、ほぼ気にされなかったりする。
    一般の人がみた時、無茶苦茶下手くそにしかみえない作品もその作家の個性が出ていると言われればそれで納得してしまうのだ。

    あとよくあるのが、ずーっとやってなかった人が久しぶりにつくった作品に対し、「味わいが出た。」などと持ち上げてしまうパターン。
    私からみれば、どう考えても昔と比べて下手くそになっただけで、その人が昔つくった作品の方がよっぽど味わいがあるし、いい作品に思えたりするのだが、・・・。

    正直、こういうのをみていると、何でもありの芸術家という肩書に甘えているようにしか感じない。

    とはいえ、そういった作品の中に、実際いい作品があったりもするので、よけい分かりづらくなっているという事実もある。

    いずれにせよ、芸術の世界は価値観が多様化しすぎてしまい、「玉」と「石」を見分けるのは、一般の人にとって難しい世界になってしまったように思われる。

    まあいろいろと書いたが、とりあえず「つくってなきゃ作家もヘタになる。」というのは隠しようもない事実であり、責任は作家側にあるに決まっているのだが、それをどう受け止めるかは、それぞれの作家、それぞれのみる人に委ねられてしまっているのが現状である。

    いつも言っている事だが、結局「時間」がこれらの作品を「仕分け」してくれるのを待つしかないのだろうか?・・・と考える。
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    1. 2010/09/02(木) 13:25:48|
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