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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    直視していない直線は・・・・に見えている?

    木の壁(正面) 撮影 松田光司

    さて、今日はどうでもいいと言えばどうでもいい話。まあもともと私の話はどうでもいい話が多いのかもしれないが・・・。

    さて上の写真、実際には小さい木の板なのだが、仮にこれを高さ3mほどの木の壁だと思って見て頂きたい。
    それでこの壁は左右にもかなり長く続いている壁だと想定する。

    この大きな壁に近づき、正面から向き合っているとする。

    ・・・で、この下の写真のように右を向けば、壁の上の線と下の線は消失点に向かい、すぼまっていく訳である。
    当然左を見ても消失点に向かい上下の線はすぼまっていく訳である。

    木の壁 撮影 松田光司

    さてここで疑問。
    一番上の写真のように、壁を正面に見ている時というのは壁の上下の線はまっすぐに左右に伸びていくよう見えている訳なのだが、実際には上下の線というのは、右に行ってもすぼまり、左に行ってもすぼまるように見えているのだ。

    という事は2番目の写真の右と左の壁を正面でつなごうとした時、上下の線は曲がって見えてなければおかしくないか?

    本当にどうでもいい話だが、ここで私はいろいろと考えた結果、ある一つの結論に達した。


    「自分が直視している線だけはまっすぐに見えるが、直視していない直線は曲がっているように見えている。」・・・・という事なのだと。


    つまり普段は意識していないだけで、人間の目というのも多少魚眼レンズのようになっているという事なのである。

    実際、実験してみると分かるのだが、この写真のような壁を真正面に直視しながら何となく上下の線に対しても意識して見てやると、やはり本当に曲がっているように見えるのだ。
    しかし例えばその目線を上の線を直視するように見た時、その上の線はまっすぐになるのである。

    要するに人はまっすぐな物はまっすぐであると認識し終えているので、目線からはずれた隅の方の直線が曲がって見えていることなど気付かないし、気にもとめないのだ。

    彫刻家として物事をずーっと観察し続けていると、「みる」という事に対しても、くだらない事も含め、いろいろと考えてしまうものである。
    これを知ったからと言って、特に何かある訳でもないが、多分こんな事も考えてみるという行為そのものが重要であるような気がする。
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    1. 2010/08/29(日) 15:57:05|
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