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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    美術の流れ。

    川 撮影 松田光司

    どの世界でもあると思うのだが、美術の世界にも大きな流れというものがある。


    しかし今日語りたいのはその流れの詳しい説明の話ではない。

    何故ならそんなものにはまったく興味がないからである。
    そもそも作家などというのは身勝手な存在である。

    まず明らかに流行っている事には興味がない、・・というか積極的に遠ざけてしまう。
    その流行はすぐ終わる事を知っているし、横目でチラッとみておけば十分である事も知っているからである。

    また、美術界の大きな流れなどというものは、後付けの話である。起きた事がら、出てきた事がらに対し、後から研究者が説明しているだけなのである。

    作家は、研究者の言葉に関係なく、勝手にやりたい事をやっているだけなのだ。

    しかし、面白いもので、『この作品はこの時代のこの流れを汲んで出てきた作品だ。』 と後から説明されればそう見えてしまう。

    また、流れに関係のない異質な作品が出てくれば 『停滞した美術界であるからこそ出てきた作品である。』 などとやはり、美術界の流れの中、当然出てきた作品という位置づけになってしまう訳である。

    後だしジャンケンみたいなもので、後から出す方は必ず勝てるのである。

    まあでも、思うに実際、国や時代の風をまったく受けず、感じず、制作している作家など皆無な訳で、抽象であろうが具象であろうが、コンセプチュアルであろうが、どんなにあがいても結局、大きな流れの中にあると言ってしまえばそれまでの話であるのだが・・・。

    とは言え、研究者の考える枠の中におさまるのは、せめて私が亡くなってからで充分である。

    それまで私はつくりたい物をつくりたいようにつくり、生きたいように生きていくだけである。
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    1. 2010/08/24(火) 11:37:49|
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