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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    どこまでがアシスタントの仕事か?

    岩手県 厳美渓の吊り橋 撮影 松田光司

    何度かアシスタントの仕事について書いたが、またもう少し書いてみたい。(6月19日7月20日参照)


    やはり自分が経験した話について、また自分はそれについてどう思っているか語ってみたい。

    まず自分が経験した事でいうと、いろいろなパターンがあり、最初の所だけ手伝う場合もあれば最後だけ手伝うという場合もあった。

    そんな中、作品の最初から最後までつくり切ってしまうという手伝いも何度か経験している。
    これはひとりの作家に限らず、何人かの作家の手伝いでそれを経験している。

    これに対し、アシスタントの立場だった当時の自分がどう感じていたかといえば、全然OKな事なのであろうと考えていた。
    アシスタントというのは作家の頭脳ではなく手足であるため、作家の思うままに動く事を求められているのである。

    もしその作家が作家自身の範疇を越えて、私にしか出来ないような事を求めてきたとしたら拒絶するが、基本はその作家のイメージ、構想を具現化していく手伝いなのである。
    どんなにアシスタントががんばってもアシスタントの作品になる事はなく、その作家の作品が完成していくだけなのである。
    要するにその作業が作家の手の内にあるならば(その作家が許す限り)、アシスタントはどこまでも手伝ってもいいという事なのだ。

    ここで重要な事は(また当然の事であるのだが)、作品に対し、アシスタントが終了の権限を持つのではなく、作家自身が作品完成の宣言をする事。
    そう宣言した時にアシスタントが最後に触れている場合もあれば、作家が最後に触れている場合もあるという訳である。


    さて、アシスタントをしていた時の立場から、語ってみたが、実際、作家の立場としてはどう思っているのかと言えば・・・。

    基本的に私は1から10まで全部自分一人でやりたいタイプの人間である。
    だからもしアシスタントをお願いしても、やってもらうのはいわゆる制作の部分ではなく作業のほうであろう。

    どんなに腕が良くても、制作の部分にかかわってもらいたいとは思わないし、もし万が一そこにかかわってもらったとしても、私の手を入れる事なしに世に発表する事は絶対にない事である。

    今の所、アシスタントを頼まなければならないほど忙しい事は少ないが、私のアシスタントに対する考え方はこんなところであろうか。
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    1. 2010/08/18(水) 14:07:17|
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