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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    作品を売るという事。

    琵琶湖の朝焼け 撮影 松田光司

    作品を売るという事に関して、作家側にどうも誤解が多いように感じる。




    特に若い作家に多いのだが、「売れるようになったらおしまいだ。」とか、「売るためにつくってるんじゃない。」とか、「売れる作品=媚を売った作品」、「売れない作品=作家が純粋につくりたい物をつくった作品」とか、もう書き出したらきりがないのだが、・・・全く何を言ってんだか!大丈夫か、おいっ!と思ってしまう。

    ハッキリ言ってこんな言葉は売れない作家が自分を正当化するためだけに考え出された言葉である。
    売れもしない作品をつくっておきながら、売れなかった時のための言い訳のオンパレードを口にしているにすぎない。

    「自分は理解されない」などと勘違いもはなはだしい事を思っている暇があったら「自分以外の人を理解する努力をしてくれ!」と言いたくなってしまう。

    あと、当たり前の話であるが、売れる作家と売れない作家の比率は、圧倒的に売れない作家の方が多いのである。
    すると数の論理で、売れない作家の(売れない事を正当化する)言葉の方が世に多く出回る訳である。

    結果、何だか正しい事を言っているような錯覚に陥るのである。

    確かに「大衆迎合」とか「売りに走る」と言う事はある事だが、そう言った作品がすべて売れているかと言えばそうでもなかったりする。
    また逆に作家がやりたい放題につくった作品でもまったく売れないかと言えば、売れている作品はいっぱいある訳である。

    結局、世に発表する前から、売れない言い訳をいくつも持っているような作家というのはそれまでの作家と言う事なのだ。
    とにかく売れなかった時の現実を正面から受け取る事、そして売れなかった理由を、世の中のせいではなく、自分の内側に発見する事、それが出来なければ何度発表しても結果は同じであろうと思う。
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    1. 2010/08/08(日) 15:17:03|
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