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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    「石膏取り」について。

    結実子さん首像、石膏型  撮影 松田光司
    「結実子さん首像、石膏型」  (顔が立体的に見えるが、型なので実際にはへこんだ形である。)

    石膏取り」の事はたびたび、このブログでもふれているが、あらためて「石膏取り」について書いてみたい。
    (石膏取りのやり方の説明ではないので、あしからず。)




    普段、粘土で作品をつくる事を、「制作」と呼ぶならば、石膏取りは「作業」である。

    しかし、「作業」と言ってもとても重要で、塑造作品が完璧にコピーされなければ意味がないのである。
    かといって、時間をかけすぎては「制作」の時間がなくなってしまうので、手早く効率よく済ませたいものなのである。

    実はこの石膏取りというのも専門の職人さんというのがいて、商売としても成り立っている世界なのである。
    私も縁があって、数回、石膏取り屋さんにお願いした事があるが、何しろ(私にとって)値段が高い。そう簡単に頼めるものでもない。

    だが実際、頼まなければ出来ないものか?と言えば全然そんな事はなく、習えば誰でも出来るものである。
    私も学生の時習った後、石膏取りに関してはかなり研究し、独自の方法論をいくつか考え付いている。
    (大学院の時には2メートルの裸婦像の石膏取りを1人でたった2日で終わらせてしまうという記録を残している。・・・当時の学生で普通は5~6日。)

    人に石膏取りを教えるという事に関しても、ここ10数年、大学、専門学校、ワークショップ、など合計すれば1000人以上に教えてきている。
    自分の作品の石膏取りだけを考えても、多分400点は越えている。

    これだけやっていれば、プロではないが、プロみたいなものである。とりあえず、石膏取りに関して、やり方が分からず困った事は一度もない。

    私にとっての「石膏取り」とは、速く正確に終えるべきものであり、作品の「制作」の部分にも影響を及ぼす重要な「作業」であるのだ。


    上の写真は、先週の石膏取りで撮影した「結実子さん首像」の石膏型。
    作品を粘土状態で残したかったので、石膏割り型という技法を使った。

    さて、「作業」は終わったし、石膏になったからこそ出来る「制作」、・・・気合い入れてやりますか!
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    1. 2010/08/02(月) 18:33:41|
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