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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    「髪の毛」と「布」の表現。

    妖精卵 空ー風 (部分) 松田光司作「 妖精卵 空―風 」(部分)

    今日は少し彫刻の表現について話したいと思うのだが、中でも「髪の毛」と「布」について




    彫刻を制作する上において、いろいろな事が重要な要素としてあげられる。
    顔の表情、体の動き、塊としての強さ、空間の中のバランス、等々・・・・書き出したらきりがないほど出てくる訳である。

    どれひとつとして、考えなくても大丈夫などという事柄はないのだが、この「髪の毛」と「布」はどういう意味で重要なのか、語ってみたい。

    まず、体だけの表現であったとしも、確かにいろいろな事を表す事は出来る訳である。
    ・・・強さ、勢い、流れ、飛翔感、静けさ、明るさ、暗さ、・・・など他にも多数。

    だがこれに、「髪の毛」「布」という表現が加わる事で、それらの事柄に対し、さらなる広がりと深みを伴い、より明確に、より強調される事となるのである。

    要するに「髪の毛」「布」というのは体表現の延長線上に外に向けて広がるように存在するものであり、ある意味その彫刻の「気の流れ」のようなものを視覚的に現わした造形であると言えるのだ。

    また別な見方をすれば、その「彫刻から発するエネルギーを視覚化したもの」とでも言うのだろうか?


    面白い事に、「髪の毛」「布」というのがそんな存在であるため、制作時、少し私の意識は変わるのである。

    さてどう変わるのか?

    結構、私のつくり方と言うのはたんたんと進められていく事が多いのだが、「髪の毛」「布」をつくる時には自分の内側に「ハーッ!!」というような気合いをため込むのである。
    ある程度充実した気をためていないと髪にしても布にしてもまったくいい流れが出て来ないのである。

    最終的にはその気合いの入った髪や布に対し、たんたんと仕上げの手を入れていく訳であるが、この過程をふまずして髪や布は出来るものではないのだ。

    私にとって「髪の毛」「布」というのはこんな存在であるが、他の表現についてもまたいつか語りたいと思う。
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    1. 2010/07/17(土) 11:13:13|
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