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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    親指ひとつに何時間?

    奏真立像(部分)2004年 松田光司作「 奏真立像 」(部分)2004年制作

    さて、今でこそ作品の一部である足の親指を制作するのに、まあ数分から数十分であろうか?
    でも昔は・・・?



    まあ昔もそんなに時間はかけずにつくる事は出来たのであるが、ある時こんな試みをしてみた。

    確か大学2年の時である。それこそ学生だから出来る事であったのだが、作品の足の親指ひとつつくるのに、午前中の授業3時間すべて使ってみたのである。

    するとどうであろうか、自分が今までいかに想像と思い込みだけで制作していたのかを思い知らされる結果となってしまったのである。

    その時、大学も2年目である。「みてつくる」という基本をとっくに自分の中ではクリアーしているつもりであったが、全然クリアー出来ていなかったのだ。

    実は大学1年の時にも、あるひとつの「気づき」があり、自分の中では制作するという事に対し、結構わかったような気になっていた時期である。
    だが、この試みのお陰で、ひとつやふたつの「気づき」があったくらいではまだまだなんだと思い知らされた訳である。

    では、実際その時制作した親指はどうだったかと言えば、今の私からみれば正直、大学2年生レベルの稚拙な造形である。
    しかし、妙な説得力とエネルギーだけは伝わってくる親指であることは確かであった。

    こうしたひとつひとつの「行為」と「気づき」の積み重ねが今につながるものであり、あの3時間という時間は確実に松田光司という彫刻家を形づくる要因のひとつとなったと考えられる。

    大学1年生での「気づき」については、またいつか・・・。
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    1. 2010/07/16(金) 11:26:38|
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