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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    作家と画商の関係。

    猊鼻渓  撮影 松田光司

    さて、画商さんの事は度々このブログでもふれているが、今日は少し、違う観点から書いてみたい。(4月29日6月10日7月6日参照)



    まず、作家と画商と言うのは切っても切れない関係にあると思う。
    作家も駆け出しの頃には、画商が強く、作家が弱いという関係でもあったりするが、それも初期の頃だけで基本は対等である。

    作家の中には画商に対し、妙な警戒心をいだき、作品の上前をはねるだけの存在と思っている人もいるようだが、私はまったくそうは思わない。

    会社などに置き換えれば分かりやすいのだが、作家が生産部門だとすれば、画商は営業販売部門である。
    どちらも、お互い絶対必要な存在である。

    私がほぼ制作だけに専念出来るのは、画商さんがその間も活動してくれているおかげであり、本当にありがたい存在である。

    私は経験していない事だが、21~2年前のバブルの頃は、画商も何人もの作家を支えるだけの力を持つような時代であった。
    当時、画商と言うのは売れている作家も抱えていたが、まだ売れていない作家も抱え、芽が出るまで面倒を見てあげるなどと言う話も、よく聞かれる事であった。

    したがって、作家側もひとつのギャラリーと付き合う事が出来れば、何とか生活出来る状態があったりした訳である。
    専属契約のようになっている作家の話も、この頃はよく聞いたものである。

    しかし、結局その期間も短く、ご存じの通りバブル経済は崩壊、ギャラリーも複数の作家どころか、一人の作家さえ買い支える事が出来なくなっていたのだ。

    その結果、現在の私はどうなったかと言えば、(学生の頃からであるが)複数の画商さんと付き合いながら作家活動をしていく事となった訳である。

    窓口がいくつもあり、不便かといえば全くそういう事はなく、逆にこれはとてもありがたい事であると感じている。
    それぞれの画商さんならではの持ち分、仕事があり、私の作家活動もその分広がってくれるのである。

    不景気で苦しい中でも、声をかけてくれる画商さんには本当に心の底から感謝である。
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    1. 2010/07/14(水) 11:28:55|
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