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    彫刻家 松田光司のひとりごと―思いつくまま―

    彫刻の制作をしながら日々思いつくことを書きとめる。

    「不動明王」制作。(part1)

    不動三尊像エスキース 松田光司作
    「不動三尊像エスキース」(本作は江ノ島の『江ノ島大師』にご本尊として安置)

    7月3日のブログで、少し依頼仕事の事についてふれたが、今日は初めて依頼仕事を受けた時の事について書いてみたい。




    それは私がまだ26歳、大学の研究生も終わろうとする2月ごろの事であった。

    昨日のブログでも紹介した画商のFさんから突然電話があり、「松田さん、仏像つくってみない?」との事。

    私は当然仏像を制作した事などなかったので、「えっ!僕、仏像つくった事ないんですが、大丈夫なんですか?」と思わず聞き返してしまった。

    Fさんいわく、「当然、研究はしてもらうけど、若くてパワフルで上手い人を探していたから松田さん丁度いいんだよね。」

    ・・・で、私 「分かりました。ぜひやらせて下さい。」  これで決定である。

    決定であるのだが、その内容には驚いた。何しろ不動明王本体だけで高さ3m20㎝、岩座、火炎の光背を合わせると高さ5m60cm、それに脇侍2体、それぞれ高さ1m80cm。

    大学を出たばかりの私がこんなすごい仕事を引き受けて大丈夫だろうかと一瞬考えてしまう内容であった。

    ただもうそれからが大変であった。鎌倉、京都、奈良、和歌山と不動明王を拝観出来るお寺をほとんどまわったのである。
    当然、仏像に関する本もいっぱい買い、研究に研究を重ねた訳である。

    3月からすぐに準備を始めたのだが、エスキース(雛型模型)をやっと完成させたのが4月終わりごろ。

    この時、ひとつ不思議な出来事が、・・・。
    最終チェックに近い感じで関係者の方に見て頂き、それなりのOKは頂く事が出来たのである。
    それで、その方々が帰ってホッとしている時、なんと突然、不動明王の顔がハッキリとしたイメージで降りてきたのである。
    これはたいへんだとばかりに夢中でつくると、数時間のち、前とは全く違ったお顔が現れてきたのである。(当然、前よりいいお顔に・・・。)

    その後、完璧に仕上げ、また関係者の方にお見せしたところ、
    「このお顔は依頼された住職さんのお顔にそっくりですね!松田さんお会いした事ないはずですが?」
    「えーっ!そうなんですか?それは僕も驚きました。」

    こうしてオリジナル不動明王エスキースついに完成!いよいよ、本制作へ・・・続きはまた明日。
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    1. 2010/07/07(水) 19:26:49|
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